『ねぇ亮。

お母さんに事実を話していい?』

『え?』


もう解放されたい。


頭がおかしくなりそう。


『ダメだよ。』

『ダメじゃない』


私は理由を話した。



でも、彼もなかなか納得してくれない。


私だって辛い。

彼だって辛い。



もうすべてを失ってるから。



でも、欲望はある。




人間ってどこまで醜いの。


何故、自らの首を絞めるような事をするの。


罪を犯してまで欲求を満たしたいの。


何故、幸せを求めるの。


地獄に堕ちるのに。



運命は決まってるのに。