「茉衣、気持ちわかる
よ。でも、お兄ちゃん
も辛いんだよ?」

「ごめん。わかって
るよ。あたし冷たい
からあんなあたり方
しかできないんだ。
本当は離れたくない
し、悲しいよ……。」

「茉衣はお兄ちゃん
の何がいやなの?」

あたしは涙がでて

きた。

「あたしに相談して
くれなくて………
なのに、他の女の子
と一緒に仕事して
あえなくて……
もうあたし我慢
できる気しない。」

「そんなこと言わ
ないでよ………」

由衣も泣いてしまっ

た。

「あたし…もう帰る
からね……。涼介
に謝ってて…。
あともう会わない
って言っておいて。」

「うん………茉衣、
あたしは茉衣の味方
だから、頼ってね?」

「わかってる……。」

あたしはその日

リングを外し、

引き出しに閉まった。