「茉衣、一緒に帰ろ
うよー。あたし1人
じゃ寂しい!」

そういえば、由衣は

村田くんと別れた。

でも、別れても

仲良しだし、由衣

のお母さんとも

相変わらず仲がいい。

「友達の方があってる
気がするんだよね!」

そう言ってた。


「うん、帰ろ。」

「茉衣って、高校
どこ行きたい?」

「あたしー?
桜ヶ丘がいいな。」

「あたしもー!
近いし、厳しく
ないし、頭バカ
でもOK!って絶対
楽だよねーっ!」

由衣は楽しそう。

「そういえば、涼介
ってどうすんだろ?」

由衣の顔が曇った。

「ん………?あぁー
知らないなぁー。」

「え、なんなのー。
知ってるでしょ?」

「や、お兄ちゃんの
進路は知らないなぁ。」

由衣は明らかに

何かを隠してる。