「涼介、今日はどこ
行くの?」

涼介は明るい顔で

「秘密」って言った。

でもその明るい顔は

すぐに険しくなった。

「ねぇ、なんかあの
おじさんとあったの?」

「なんもないよ。
心配すんなって。」

あたしは納得でき

ないけど、そのまま

涼介について行った。

駅前まで来ると

涼介はHoneyという

アクセサリーショップに

入っていった。

「あ、涼介あたしお金
ないから………ね?」

「もってなくていい
んだよ。」

このとき久々に

涼介がかっこよく

見えた。普段も

かっこいいんだけど。