え………

「や、なんか勇気
なくてさ。あの曲
あいつのために
一生懸命作ったのに
ベタだってよ…。
また作り直すぞ!」

あたしのためって…

なによ。

「茉衣ー。」

ビクッ……

由衣か…

「どうかした?」

「お兄ちゃんの事
そろそろ気づいた?」

「え……?」

「お兄ちゃんね…
茉衣のことを入学式
の日ぶつかった
くらいからずっと
好きだったんだよ!!」


好き……?あたしを?

好き…………