「ヒドイよ!麻李ちゃん・・他の男にチョコあげるなんて!」


麻李ちゃんを睨む。


「・・・・・―よ。」


麻李ちゃんが俯きながら何か呟いた。


「えっ?」


小さすぎて全く聞き取れない。


「・・・・満に、渡してって頼んでたのよ・・」



・・・・・は?


そう言って真っ赤になった麻李ちゃんを凝視する。


急なことに頭がついていかない。



「何よ・・どうせ、重いって思うんでしょ・・」


そう言ってそっぽを向く麻李ちゃんを正面から抱き締めた・・。