真新しい制服に身を包み、
つやつやと光りを照り返す皮グツに足をねじ込む。
ドアノブを回して、扉を押しあけると、
淡い光とともに、雨の香りがなだれ込んできた。
「いってきます。」
傘に当たる雨粒の音を聞きながら、
どこか気だるい街を、弾んでゆく。
「せっかくの入学式に雨なんて。」
とだれもがカワイソウな顔をするけれど、
あたしは雨が好きだ。
足もとで、パンジーが滴に揺れた。
つやつやと光りを照り返す皮グツに足をねじ込む。
ドアノブを回して、扉を押しあけると、
淡い光とともに、雨の香りがなだれ込んできた。
「いってきます。」
傘に当たる雨粒の音を聞きながら、
どこか気だるい街を、弾んでゆく。
「せっかくの入学式に雨なんて。」
とだれもがカワイソウな顔をするけれど、
あたしは雨が好きだ。
足もとで、パンジーが滴に揺れた。