─ザワザワ…




たくさんの人達が忙しそうに早足で俺の前を通り過ぎていく。



俺は、どのくらいこの景色を見ていただろう。




「はぁ…。」


時計に目をやると、


もう待ち合わせの時間から2時間たっていた。



「はぁ…。」


もう帰ろうかな…

─バッ


突然、目の前が真っ暗になった。


「だ〜れだっ♪」


久しぶりに聞いた、高い声。


この声は…



「」