どうして、 あんなにうるさく鳴いてた蝉の声も 小学生のにぎやかな笑い声も 急に黙らせちゃうの…? 聞こえない…ッ 聞こえないよ…。 大介の笑い声しか、 あたしの耳をとおらない。 「くやしーだろッ!!!」 大介は、少し顔を赤らめて言った。 違うよ、大介。 違うの…。 ねぇ、大介。 …痛いよ…。