びっくりした。 目の前にいたのは友達じゃなかった。あなただった。 びっくりして涙は止まって。 時間が止まったかと思った。 そしたらあなたはあたしに 「手!」 と言って あたしの手首をつかんで、自分の手の中に持ってた何かをあたしに握らせた。 ボタン。 今度は 嬉しくて嬉しくて涙が出た。 そしたらあなたは いつもみたいな不敵な笑みを浮かべた。 ちょっと照れながら。