その時…

「近藤ー!お母さん来たらしいぜ!」


と男の人の声が。


【分かったぁ!!
みるありがと!がんばるね!
また明日ね!】



「お疲れ様でしたぁ...。」



近藤先輩は、一番大好きな先輩だった。



裏切ることなんかできない...。

先輩と好きな人が被るなんて嫌…。

自然と涙がでる。




〔みるー!帰ろうよー!!〕


友達の、佐々木芽以(ささきめい)…


「芽以…っ…芽以ー!!…っっ」

私は、芽以に抱きついた。




〔み…みる?!ど…どうしたん?!〕



「芽以…めい…っっ...わ…私どうすればいいんか…ウウ
分からんくなってしもたん…ウウ」




〔話してくれる?
聞くからさ!
ほらっ!いつものところ行くよ~♪〕


〝いつものところ"。

芽以と私のお気に入りの喫茶店だった。




♪ガラガラン…♪

喫茶店の鐘が鳴る。


「いらっしゃーい!
あら!芽以とみるじゃない~♪
座って座って♪」

ここのマスターは、友達の様に話してくれる陽気なおばちゃん。
相談ごとがあったらすぐマスターに相談する。
通い始めて3年になる。



「ここに来たってことは、何か悩み事でしょ?」



〔おばちゃんすごーい!あったり~♪〕