翔わ
それだけ聞くと
静かに話だした


「俺さあ...
好きな人がおるんや
部活の先輩なんやけど...
でもな...
その先輩にわ
好きな人がおって
おれなんか
全然見てくれんのや...


でもな
この前
やっとメアド聞けて
それだけで
真剣嬉しかった

今わ
その先輩が
ほんとに好きやけん

舞にわ
悪いけどOKできんのや」

翔わそおいうと
どこか
悲しそうなが顔で
笑っていた



「そっかあ...
じゃあ
告白わ断ったんやなあ..?」


わたしと優わ
翔に聞いた


「ううん...
なにも言ってやれんかったあいつ....
リスカしとるんやあ...
この前
あいつと優と
カラオケ行った時
先生に見つかって
あいつ
パニックになってさあ...

割れたガラスで
手首きったんやあ...

それ考えたら
俺さあ...
怖くて...
返事してやれんかった..」


翔わ
ほんとに悩んでいた

その時....


「え....
翔....」


翔の目から
1粒の涙が
流れた


「大丈夫かあ??」


優が心配して
翔に聞いた


「大丈夫に
決まっとるやろ☆」

翔わ
そおいうと笑った
でも
あのときの翔わ
ほんとに苦しかったんだね
だって
翔わ
笑えてなかったから