<みんな、ありがとう!

ちゃおを見放さないでいてくれて

そして・・・
トビ、ありがとう!>


トビの写真の前に
小さな器を用意した。

「はい、これは
トビの分だからね。
ちゃおの初手料理だよ~
マズイなんて言わせないよ!」


トビの鼻を指で突っついた。


<あたし、また
ここで一人はしゃいでる。
ばっかみたい・・>


部屋の中いっぱいにじゃがいもを
煮込む柔らかい香りが
充満してきた。

匂いと共に
部屋が息を吹き返してゆく。


<あ! そうだ。
いつも換気扇つけな!って
祐介に怒られてたっけ・・・>