みんなと別れて
私はバスに乗り
またここに戻ってきた。


合鍵は
あの頃と変わらず
ポストの隅っこにあった。


何も変わらぬこの景色。

高2で初めてここに来てから
丸2年が経っていた。


最後に来たのは
留学すると嘘をついて
祐介にさよならを言ったあの日。


そして
トビがこの世を去った日。

その日から
私の時計は止まったまま・・・