携帯を手にして
席に戻った美紀が言った。


「祐介は今夜
打ち上げで遅くなるって。

だけど・・・
ステージは今日ラストだから

もしちゃおがいいなら・・・
部屋に来てほしいって。」


「・・・・・・」


「あんたと別れても
あの部屋だけは
残してあるんだよ・・・!

祐介はあんたが来るのを
ずっと待って・・・

祐の気持ちわかんないの!」


私はまた涙で胸が
いっぱいになった。