そしてまた曲が始まり
私のトビを持つ手は
汗ばんで・・・

客席は盛り上がり
みんな総立ちだった。


トビも私も
一緒に踊っていた。

龍たちのバンドは
さすがプロって感じで
凄い迫力だった。


下北で見た時より
かなりの成長ぶりだった。


曲のすべてを見事に
龍は歌い上げていった。


最後のバラード・・・

喧騒がピタっと止み
ステージがシーンとなった


その時祐介はしっかりと
私たちの方を見た。


きっと

トビの笑顔を見たんだね?