祐介の目から
涙が溢れ出すのが見えた。


私は愛する人を
悲しませるために

生きているのかな・・・?


祐介は私を捕まえて
抱きしめた。

私はもう涙を堪えることが
できなかった。

私の初めてを
すべて奪った憎くて愛しい人。

心も、体もすべて・・・



「祐介は歌を作ってよ。
それが夢でしょう?

私どこかからきっと聴くから
絶対に聴くから・・・」


<貴方を愛することが
みんなを欺くことになるの
そんなのもう耐えられないよ!>

心でそう叫んでいた。