私はトビの純粋さが

愛しくて刹那くてたまらず

できることなら、この時

トビを抱きしめたかった。


何故そうしなかったのか

今でもずっと後悔してる。


暖かい血の流れるトビを

私は抱きしめたかった・・・


私は結局、

決心していたトビへの返事を

先送りにして

自分の心を殺すことを

醜い自分の罪を許される道を

選ぼうと思った。

それが正しかったのかどうか

今もわからない。


後悔は人を崇めてはくれない・・

いくら大罪を犯しても

生きることを止めさせては

くれない。


それが死ぬより

辛いことだったとしても・・・