「俺さ~、
今まで何も言えなくて

でも浩太にもうすぐ卒業やで!
どないするん?
って言われて・・・

お前と同じ大学とか行けないし
ちゃんと気持ち伝えようと思って」

心がズキズキと痛み出した。

「忙しい時にごめんな。
俺・・・
中学で同じクラスなった時から
ずっとお前ん事、好きやった。
お前は多分
何も思ってないかもしれんけど


でも、俺諦めたくないし
答え聞かせてな。
卒業までに・・・

それから引退試合来てくれる?
舞と一緒に。

あいつら何だかんだ言って
上手くいってるんだぜ!」

トビは言い終えて爽やかに笑った。


<トビ、ごめん。
私はそんな爽やかに笑えないよ!
嘘ばっかりで塗り固めた
私を好きだなんて言わないで!>

心でそう叫んでいた。
トビの顔が見れない・・・