それからの私たちは

離れていた恋人同士が
やっと会えたかのように
毎日毎日
一緒にお互いを確かめた。

最初は青くて固かった
果物が熟していくように

祐介によって
私は変えられていった。


祐介の体は私の体で
私の体は祐介のものだった

二人はいつも一つになり
青い果実は赤く熟してゆく。


二人が交じり合えば合う程に
仲間たちと
違和感を感じていった。


周りは変わらないのに
変わっていったのは
私だったのだろう。

カラオケに誘われても
部活の後の遊びも
何か理由をつけて
断る事が多くなっていた。