憧れすぎた彼の顔が

香りが胸が・・・

今は私を包んでいる。

琥珀の瞳が自分だけに

注がれ・・・

彼の吐息が

かかるほどの距離。


これだけで

失神しそうだ・・・


ここがあの日見た

美紀との行為の部屋でないことが

せめてもの救いだった。


彼にくちづけられて

静かに目を閉じる。


あの時嗅いだ匂いが

官能と結びついてゆく・・


私は祐介と

ずっとこうしたかったんだ・・