仁は離れた。

美羚は歩きだした。

仁にはドキドキしないのに…

そう考えてしまう。


「先輩。あのぉ…」

神崎先輩の家に行った。

最近仕事が忙しいと言い、連絡が取れなかった。


「誰ぇ?」


え…?

出てきたのは…先輩じゃなくて、巨乳のきれいな女の人。


「和也ぁ~なんか小さな女来たよ?」


先輩はあたしを見ると驚いた表情をした。


「福井!?」


美羚は神崎にビンタをした。


「最低!!」


美羚は走り去った。

でも…少し期待してしまっていた。

引き止めてくれるかも…

だけど神崎先輩は一向に来なかった。

あたしはだまされたんだ。



先輩の愛は偽りだったんだ。