「なんか不思議な
 気分だな、そっくりって
 言われる事があっても
 全然違うなんて
 言われた事ないもんな」

鏡夜と朔夜はお互いの顔を
見つめあいながら笑っている


「ククッやっぱそっくり
 だけどなあぁ・・」

そう言って鏡夜は朔夜をみて笑った


「ありがとゆい」


朔夜は嬉しそうな顔でゆいに言った


なんでそんなに嬉しそうなのか
いまいちピントこなかったけど

2人は1人じゃない
僕は僕ってずっと気づいて
ほしいって思いながら育って
きたんだろうなとなんとなくそう思った


「じゃーやっぱり
 ゆいにはたっぷり
 お礼しないとなぁ」


そう言って初めて鏡夜は
ゆいを見て笑った


偽りのない鏡夜の笑顔に
ゆいの顔は自然とほころぶ



「まぁ、―――僕は
 勉強に関しては
 スパルタ主義だから覚悟しろよ」

ニヤっと笑ったその顔は
まさしくブラック鏡夜


それを見た咲夜が震える


ガグガグガグッ

「鏡ちゃん・・」

朔はまさかといいながら震えている

「ゆいにまでするのか?鏡・・・」


その怯えかたに只ならぬ恐怖を感じる


「なに・・なんなの怖いよ朔ちゃん」

朔はゆいと目を合わせようとしない

「大丈夫だゆいアタック№1だ」

いっ意味がわからないまったくわからない


「めざせ1学年首席!!!!」


うん、うんと頷きながら朔夜は
無言でゆいの肩を叩いた

「じゃー早速明日から始めよう
 ゆいのレベルも知りたいし」


そう言って口角だけを上げて笑った



怖い・・・私にはもう

般若にしかみえませぇ~ん