「ごめんね、ゆいちゃん」

恥ずかしそうに相馬が誤る

「いいえ、なんだか
 羨ましいです私一人っ子だから
 兄弟ケンカとかした事なくて・・・
 凄く楽しそう」

切なそうに笑うゆいに弥生は優しく話す


「ゆいちゃん・・これからは
 私たちがゆいちゃんの家族よ
 おじい様もいる・・ねっ!」

と弥生さんは優しく笑った

「はい」

その顔がとても優しくて
泣きそうになった

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パタンッ
おじいさんが入ってきた

「遅くなってすまんのぉ」

私を見つけると慌てて駆け寄った

「ゆいちゃん・・
 もう大丈夫なのか
 疲れていたんじゃな・・
 気づかないですまなかったな」

「心配かけてごめんね
 もう大丈夫だよ」


「・・・」


こんなに必死に私を受け入れようと

心を開いてくれてる人たちに対して

いつまでもよそよそしくしているのは
よくないそう思った


「うん、その話し方のほうが
 ずっといいね」


相馬がそう言うとおじいさんは
何も言わずにやさしく頷いた