楓はひとつ下の後輩。

男関係でいい噂は聞かなかったけど

とても元気で明るい女の子だった。

私の携帯に楓の番号も入っている。

それに楓は、隼人が私の彼氏だと知っていた。

もちろん隼人も、楓は私の後輩だと知っていた。


そんな、楓と・・・

浮気した隼人。



「私のこと思い出さなかった?」

「・・・思い出さなかった。

別れよ。

俺、七海に合わす顔ない。」

「・・・嫌だ」



涙はたくさん出てくるのに、やっぱり別れたくなんてなかった。

そして、私の怒りは楓に向かった。