きっと友梨亜じゃなければ

ここまで心配したり
必死になったりしない。



「友梨亜が特別な存在だから、ここまで必死になった」


「せんぱ…い」


俺の言いたい事が伝わったのか、
友梨亜の頬には少し赤みがさしている。



「お前が好きだから、嫌うはずないだろ?」


ニッコリほほ笑んでそう言って、
友梨亜の額に口づけた。