背後から聞こえる男の怒声、足音。

すべて無視して走り続けた。



「友梨亜、もう少し頑張れ!」

「は…はい…はぁ」



暫く走り続けて
入り組んだ住宅街までくる頃には、
男の声は聞こえなくなっていた。



安心した俺たちは走るのをやめて
近くにあった小さな公園で休む事にした。