電車に揺られながら俺はバイト先の書いてあるメモを手渡した。



「ここ…」


「俺のバイト先。心配だから今度から俺が送る」


「でも…いいんですか?」



友梨亜はメモと俺の顔を交互に見ている。




「嫌なら別に、無理強いはしないよ」


「いえ!嬉しいです。でも…迷惑じゃないですか?」


彼女はさっきと同じように
申し訳なさそうに俯いた。