「もう…ずっとあのままなのかな…?」


『そうかもねぇ…でも私はずっと
じいさんの傍にいるって誓ったからねぇ』


「…そっか…
あたしもこっちで頑張ってるからさ、
おばあちゃんも諦めないで頑張って!
近々そっち遊びに行くからね!」

『そうかぃ?ありがたいねぇ』


「うん、じゃあまたね?」

『わかったよ、じゃあね』

プツッ
ツー…ツー…


―あたしはおばあちゃんとおじいちゃんに育てられた。

本当のお母さんとお父さんは
あたしが小学生の頃に事故で亡くなった。

それからはおばあちゃんとおじいちゃんが
あたしの面倒を見てきてくれた。

だけど…
2年前、おじいちゃんは植物人間になってしまった。

ずっと目を覚まさないまま…
なんとか呼吸だけはしているのだけれど……


「……………めだ」

あたしはポソッと呟いた。

「ダメだダメだダメだ!!!!!
あたしがこんな弱気でヘナヘナ(?)してたらどうする!
お父さんやお母さんの分まで生きて幸せになるって
決めたんだから!!
前に進めっ!自分!!」

大声で言いながら立ちあがったあたし。

ここを誰かに見られてたら…
確実にあたしは変人(笑)。