ハヤトは気にしてないみたいだったけど、あたしからしてみれば、

『そういう問題じゃないんだよー!』と叫びたいくらい恥ずかしかった。

あたしがどんなにシカトしても、ハヤトは追いかけてくるばかり。

そんな日がやっぱり2、3日続いて、

すると今度は、あたしと仲良かった女の子まで冷やかしてくるようになった。


『またハヤトくんとナツキちゃん一緒に帰るの?
いっつもだよね?
ふたりってつきあってるの?』


今思えば、その子はハヤトが好きだったんだと思う。