そこにいたのは



「佐野………」



佐野くんだった。


口を開いたのは丸井先輩。


こんなタイミングで……


途端に心臓の鼓動が早くなっていく。


つい俯いてしまった。



「はい。委員会の報告書。」


「あ、あぁ……。」



澤崎くんも、今あんな話をしていたからか、どこかぎこちない。



すると、


バチッ



佐野くんと目があってしまった…。



「よっ、木村。」


!!


「やほー…♪」


ダメだ……



顔、見れないよ……。