「何がいい?
 ホットサンドかしら、それともオムライス?」

「お薦めのものでいいですよ。
 後、紅茶も……。
 久遠のお気に入りを」

「あら、久遠くんの友人なのね。
 そういえば、アナタ、久遠くんと一緒に来た……?」

マスターがようやくその大きな瞳で私を捉えた。

「はい。
 そうです」

「……小生意気なガキね。
 私にその地位譲りなさいよ。
 
 ……なんてね。冗談よ、お嬢ちゃん」

いやいや、目が怖いです。
冗談なんかじゃないですよね?
割と、本気でそう思ってますよね?