そうして、いつの間にか2人のいる時間が増えた。願ってもいないし、ましてや望んでもいないのにこうなっていた原因を別に気する事はなかった。



「桐原、いるか?」


罵声にも似た声が空へ駆け抜けていった。
俺は、目であの子に合図を送っていた。面倒事を、増やしたくなかった。





「この前は、よくもやってくれたな。」


声を上げたやつと、その連れの3人が俺を差していた。
興味はないが、うるさいから面倒だけどそいつ等の前まで出て行った。


「この間の事、忘れたとは言わせないからな。」



「いつあんたらに、お世話になった。うるさいから消えてくれると、嬉しいんだけど。」