街を、何気なく歩いていた。 用事とか、取り分け特別な理由などない。 何かある気がして…。 感覚的、直感的なものを感じていた。 でも、大抵のそういうときは何にもない。 あっても、知り合いに会うのが関の山だったりする。 世間一般的には、そういった人を暇人というのだろう。 人に合わせるとか、協調性というものが昔から極端に苦手だった。 それは、今でも変わらない。