一晩中ゆっくり車を走らせ目的地の海に着いた まだ夜は明けない 真っ暗で目の前の海は見えなかったけどエンジンを切ると波の音が聞こえた その音を聞いたさくらは海に来たことを知り、嬉しくてせっかく止まった涙をまた流した そんなさくらを思わず抱き締めてしまった そして気持ちが高ぶり自分の気持ちを言ってしまった 今はまださくらを困らせるだけだと思っていたのに 自分でも溢れる気持ちが止められなかった