健がなかなか部屋から
出て行かなかったからだ。

「はい、どうぞ」
「どうぞじゃなくて……っ」

私は顔を真っ赤に染めた。

なんなのこの人!!

ムカついているのに
何故かドキドキしていた。

「私がお着せしますから。」

健さんはいつもの笑顔で言った。


…あ、あり得ねぇ…