健は
私を強く抱きしめた。


ドキン、ドキン…
ヤバイ、どきどきしてる。


「ね、どうして
そんなに優しくするの?」

私は抱きしめられたまま聞いた。

「夏衣さんは
お姫様ですから、」

健は
低い声でそう言った。


ーーーヘンな奴ー…。