そして今現在。


不良の龍を抑えられるのは私だけみたいに担任に思われてしまい


連続、6回目の隣の席である。


隣の席なんて近いところにいるため嫌なところはもちろん見えてくるが


………良いところまで見えてしまう。



そのせいで私はこの馬鹿に惚れてしまったのだ。




「…ぃ……おい!!玲奈!!聞いてんのかよ!!」


「え!?なに!?」


せっかく人が思い出に浸っていたと言うのに……。


「ここわかんねぇ。」


「……えーっと…そこはね……」


龍は馬鹿だ。


そして不良だ。


だから勉強なんてもちろんしないわけで……