私と優斗は男女別出席番号が1番。
今思うとすごい嬉しかった。名字さん、さっき恨んでごめんね。
心の中で名字に詫びた。
クラス全員の自己紹介も終わり、いい時間になったので体育館に行くことになった。

「あの、香矢さん…」

後ろから呼ばれたので振り向くと、可愛いらしい女の子が立っていた。

「はい?」
「あの、友達になってください!」
「?」
「私…もバスケ部入るんです!」
「まじ?じゃあ友達だぁ!仲良くしよーね」
「うんっ!」

彼女は、中島アイリ。
ショートの髪型で目がパッチリの可愛いらしい女の子。バスケ部に入るより、文科系の吹奏楽が似合う子だった。