ねぇ……お母さん




お母さんはいつも

空の上にいるから




私のこと見えるでしょ?




ねぇ…お母さん


私ね




初めて恋をしたよ




小さい頃も○○くんが好きとか

よく考えもせずに言ってたけど




こんな気持ちは初めて




ドキドキしたり


切なくなったり


胸が苦しいよ




私はね

それをお母さんに伝えたくて




だってお父さんに話したら


お父さん、ヤキモチ妬きそうじゃない?




お母さんもそう思うでしょ?




お父さんがお母さんを愛したように



お母さんがお父さんを愛したように




私も自分以外の誰かを


愛せるようになれるかな




お母さん……


私が淋しくないのは




こうしてお母さんに


話しかけることが出来るからだよ




青い空にお母さんはいる




お母さん……いつも


見守ってて




でもね、お母さん……


もしもいま




お母さんに逢うことが出来たら



私を思い切り抱き締めて欲しいな…




お母さんに抱き締められた“記憶”が欲しい




そんなの贅沢かな




お母さん……




それで、こんなことを


聞くかもしれない




『どうして人は恋をするんだろうね…?』って




でもお母さんはきっと


こう言うかな……




『答えは…愛空の心の中にあるよ』って




お母さんとお父さんのように


愛空も人を大切にする




だって愛空は


お母さんとお父さんの

娘だから………




ねぇ…お母さん




お母さんが考えてくれた

私の名前のように




私は空にいるお母さんを



愛してるよ……




空を愛してる…――。