……………




……………







俺は…ずっと考えていた




何の為に生まれてきたのだろう……




誰の為に生きてるのだろう……




自分の為に生まれて


自分の為に生きてきたのなら




俺は何で病気になったのだろう……




俺は何で死ななきゃいけないんだろう……




俺はカッコつけたがりやから




病気で死ぬのなんか嫌なんや




「ゆーーーーやーーーーぁぁぁ!!!」





隆太郎……泣いてる




けど…危なかったでホンマに




俺が運動神経よかったからやな




「遊也っ!遊也っ!!」




俺を抱きしめたのは、アイツやった。




「遊也っ!何でこんなことに……すまない……」




俺は病気にならなかったら




コイツをもう二度と父親と思うことはなかったんやろうな




「…すまない……遊也ぁぁぁ…!!!」




「……りゅ……た……ろ………ええ子………やん…か………」




父親に抱きしめてもらえて




俺は不思議やったんやけど




なんか温かかったんや




忘れかけてた




このぬくもり………