「アハハハハッ…」




女の子たちの笑い声…何人いるの…




怖くて…冷たくて…




震えてて…あたしは…ドアを開けることができなかった。




もう……嫌だ




笑いながら女子トイレを出ていく足音が聞こえた。




複数の足音…――。




あたしを嫌ってる人は…何人もいるんだ。




あたしが何をした?




まだ入学して間もないのに。




人を虐めて笑ってた。楽しいの?何がそんなに笑えるわけ?




冷たい…制服がびしょ濡れだ。




痛い…胸が引き裂かれるように……




何であたしなの…?




あたしが誰かに、何かしたの…?




「…ぅぅ…ひっ…ひっく…」




蒼……助けて……―――