―――…
修学旅行1日目の夜…、あたしはケンの異変に気づき始めた―――。
宿泊するホテルの食堂で夕食を食べた後、絢音と部屋に戻っていく。
「ご飯、おいしかったねー!」
絢音が満足気にお腹をさすりながら、歩いてる。
「それにしても絢音は食べすぎっ!太るよ?」
「ミミちゃ〜ん」
落ち込んでても食欲だけはあるんだから…絢音は。
まぁそれだけが救いだけど…
部屋は、絢音とあたしの2人部屋。8畳くらいの広さにツインベッドと、小さな丸いテーブルにテレビと冷蔵庫。シンプルな部屋だ。
「せーのっ!!」
あたしたちは部屋のベッドに、思い切りダイブした。
「絢音ー。あとはお風呂入って寝るだけだねー」
「今日は朝早く起きたから眠い…」
ピリリリリッ…♪
テーブルの上に置いてある、あたしの携帯が鳴っている。
「ミミちゃん、電話出なくていいの?」
「出る出る…起き上がるのめんどくさ…っ」
誰だろう……?ケンかな…