周りを見渡して絢音を探していると、絢音はひとり、芝生の上で仰向けになって空を見つめていた。




「絢音っ!」




アタシは上から、絢音の顔を覗きこんだ。




「ミミちゃん…」




「大丈夫?」




アタシは、絢音の隣にそっと座った。




「すごいなぁって…ここは…どこまでも空なの…。邪魔なものが何も見えなくて…綺麗な青い空だけが、瞳に映る……」




「…ホント…そぉーだね…」




「小さい子供の頃に戻れたらいいのに……何も知らない純粋だった…あの頃に……」




絢音は、哀しそうな瞳で空を見てた。




もし蒼くんと絢音が

本当に兄妹だったら…




二人は別れなきゃいけない




そんなにツライ事実…受け止められる?




絢音…あたしはね




これ以上、アンタの泣き顔見たくないよ……