黙り込む瑠奈の前を通りすぎ、ソファーに座った。




「…遊也、どぉいうこと…？何で絢音が…？今日はうちら２人だけでいることになったんじゃなかったの？」




瑠奈は、俺にタオルを投げつける。




テーブルに目をやると、瑠奈が作ったクリームソースのパスタが２皿とサラダが並んでいた。




「パスタ冷めちゃったし…。温め直すね…」




瑠奈は、俺の顔を見ずに皿を手に持つ。




「瑠奈…今日んとこは、帰ってくれへんか？」




「…何で…？今日は２人で飲むんでしょ…？」




「状況が変わったんや…」




俺の言葉に瑠奈は、立ち止まって俯く。




「…イヤ。帰らない…」




「聞こえんかったんか？今日は帰れ言うてるやろっ！」




俺の大きな声に瑠奈の肩がビクッとなり、瑠奈はゆっくりと振り返った。