どしゃ降りの雨の中、俺は必死に走り続けた…。




「絢音…何があったんや…?」




こんな雨の中で

何泣いてんねん……




冷たくて寒いやろ…?

ひとりで寂しいやろ…?




怖がりなくせに

こんな夜にひとりでおるなんて…




俺がすぐに行くからな……―――!




だから、頼む…どうか、無事でいてくれ……




過呼吸は、うまく呼吸が出来ずに、本人にとっては、死んでしまうのではないかという恐怖を与えるらしいんや。




「絢音…!」