なんか…蒼と恋人になれたってこと、まだ夢みたいで調子狂う。




…ドキドキしてる




「絢音…?蒼くんの部屋で何してるの?」




驚きのあまり、あたしは一瞬、動けなくなった。




「ママ…何でもないよぉ…」




部屋の前で、ママが腰に手をあて、満面の笑顔で立っている。




「いい天気だし、蒼くんのお布団干すからどいてちょーだいっ」




「は〜い…」




あたしはなんとなく恥ずかしくて、ママの顔を見ずに部屋を出ていこうとした。




「いいわね〜若いって」




「ママっ!」




完全に楽しんでるよね、ママ。




「あたしも出かけてくるっ」




「あら。どこへ?」




「大切な人のところっ」