部屋に射し込む白い光に、朝なんだと感じた。




――…ガタッ


何かの物音がして、あたしはパチッと目を開く。




「蒼……?」




蒼はすでに学校のジャージに着替えていて、バッグにタオルなどを詰めていた。




「わりぃ…起こした?」




「…あれ?今日…日曜日だよね…?」




「部活。朝練あるんだ」




あたしは大きなあくびをしながら、ゆっくりと起き上がった。




「ふぁぁぁ…いってらっしゃい…」




半分目を瞑りながら、蒼に手を振る。




「…それだけかよ」




「えっ…?」




「いってらっしゃいのキスは…?」




「なっ…!…蒼のバカ……」




「………んだよ」




朝から何を言い出すかと思えば…!


でも、蒼のスネた顔も可愛い。