「蒼…あたしのせいで智也は死んだの……。生きたくても生きれない……そんな智也にあたしは…未来を指差した……」




あたしの罪は決して許されることのない罪。




だって人を殺したの。




だからあたしは自分を守るために…自分の罪を隠して生きてきた。




「それで絢音はずっとひとりで苦しんでたのか…?バカだな…おまえのせいなんかじゃないのに…」




「言葉って怖い。たった一言で人を死なしてしまうんだから…」




言葉の重さも

命の重さも



痛いほどにわかった




「蒼の罪って…何?」




「智也が死んでから、絢音さ…小6の終わりまで睡眠薬なかったら眠れなかっただろ?」




「うん……」




精神的なものから来る不眠症と診断された。過呼吸もそうだった。




「小学校の卒業式の後…、おまえあの海で…この前みたいに死のうとしたよな…」




…智也への罪の意識から、心がうまくコントロール出来なくなってた。


それが苦しくて、あたしは、あの時も…生きることから逃げ出そうとした。




「俺の罪は、俺があの時に言った言葉だよ。おまえを今まで苦しませたのは俺だ…」




あの時…?

蒼が海に入っていくあたしを




必死に止めて言った言葉……