その夜、あたしはベッドの中で、なかなか眠れずにいた。




「美々ちゃん…」




美々ちゃんのさっき会った時の顔を思い出すと、涙が出てくる…。




時計の針は、午前1時を指していた。




あたしは、毛布に包まったまま、蒼の部屋のドアをノックした。




もう…寝てるかな…




――…ガチャ…




「…どうした?」




蒼が上下スウェット姿であくびをしながらドアを開けた。




「…一緒に寝てもいい…?」




「……なっ…!?…おまえ…」




蒼が顔を赤くして照れている。




「ヘンな意味にとらないでよぉ…もぉ…」




「ビックリさせんなって…どうしたってそういう意味にとるだろ?」




「違いますっ!」




あたしたち幼なじみから恋人になったって…いきなりそんなことするわけないじゃん。